x染色体とy染色体の特性の違いを利用して、男女産み分けに挑戦し、成功しました。各染色体の生物学的特性、その方法をご説明致します。
特性などの理論はいいから方法だけ知りたい!という方は項目3から読んで下さい。また、男女産み分けを実践する際、2、3ヶ月程度は基礎体温を計測している前提でお話しさせていただいております。
筆者について
まず、筆者の経歴ですが、実は大学で獣医学を学び、獣医師免許を持っています。本業は産業動物獣医師をしております。人ではなく獣医学からの知識とアプローチになりますが、特に産業動物(牛や豚)では繁殖させてなんぼの世界で、倫理的なハードルも人より低いので、雌雄産み分けについては人の医療より進んでいるとも言えます。
このような背景を持つ筆者が、自身の子で男女産み分けを実践してみました。
染色体について
そもそも染色体とはなんぞや、という方もいらっしゃるかと思います。
染色体は、細胞の中にあって複数の遺伝子が記録されている構造体です。
- 遺伝子は染色体内にあり、染色体は細胞の核にあります。
- 1本の染色体には数百から数千の遺伝子が含まれています。
- 人間のすべての正常な細胞には23対(計46本)の染色体が入っています。
23番目の対が性染色体です(XまたはY)。
胎児が男性になるか女性になるかは、2本の性染色体によって決まります。男性はX染色体を1本とY染色体を1本もっています。男性のX染色体は母親に、Y染色体は父親に由来します。女性はX染色体を2本もち、1本は母親、もう1本は父親に由来します。
MSDマニュアル家庭版より
性染色体
染色体の中でも、性別を決めるのに大きく関わっている染色体のことを「性染色体」と呼び、ヒトを含む多くの哺乳類はX染色体とY染色体を保有します。

女性はX染色体しか持たないので、卵子を含む全ての細胞内の性染色体はXです。
一方、男性はXとY染色体の両方を持ちます。通常の細胞は、染色体を2本1対で持つのですが、卵子、精子は2本のうちの片方だけしか持ちません。そのため、精子はX染色体とY染色体を持つもの2種類が存在することになります。

X染色体を持つ精子が卵子と受精すると女の子が、
Y染色体を持つ精子が卵子と受精すると男の子が産まれるということになります。
全ては精子次第なのです!
このX染色体を持つ精子とY染色体を持つ精子の特性が大きく異なります。
次で説明していきますね。
X染色体とY染色体
精子 | 特性 |
X染色体(女の子) | 寿命が長い、動きが遅い、酸性に強い |
Y染色体(男の子) | 寿命が短い、動きが速い、 酸性に弱い(アルカリ性が好き) |
同じ精子ですが、持つ性染色体によって上記のように特性が大きく違います。
女の子が欲しい場合は、なるべくX染色体精子ばかりになるようにする。男の子が欲しい場合は、なるべくY染色体精子ばかりになるようにする。という男女産み分け法を実践することで、希望の性別になる可能性を高める、というのが筆者が実践した方法になります。
もっと確実な方法はないのか!という声も聞こえてきそうですが、科学技術的にはもっと確実な方法はあるのですが、倫理上、日本ではやってはいけないことになっていますのでご了承ください。
では、具体的にどうすればいいのか男女別で説明していきます。
女の子が欲しい場合
子作りのタイミング
X染色体(女の子)は寿命が長いので、排卵の前に子作りをします。寿命の短いY染色体(男の子)をなるべく減らすという意味もあります。
排卵日の予測は、排卵検査薬で確認できます。筆者はこちらの排卵検査薬にお世話になりました。排卵検査薬は、排卵日の1、2日程前に陽性になりますので(説明書をご覧くださいね)、陽性になった時がタイミングです!また、基礎体温が上昇しておらず、まだ排卵は起こっていないこともしっかり確認してください。
病院の男女産み分け外来にかかる場合は、実際にエコーで排卵の有無を見てもらえますので、さらに男女産み分けの精度が高まります。ただ、筆者が病院に確認したところ、男女産み分け外来で保険適用にするためには排卵誘発剤などを用いて「不妊治療」適応にする必要があり、不妊治療適応外だと自費診療になってしまい意外と高額になるとのことでした。そのため、筆者は病院にはお世話にならず、家庭でできる範囲で実践しました!
膣内を酸性にする
酸性に強いX染色体を残し、Y染色体を減らす効果があります。食べ物や、性行の深さ(深いとアルカリ性になるのであっさりが良い)なども影響するとは言われていますが、食べ物は科学的根拠が怪しく、性行の深さは、あっさりを目指しても男性が射精できなければ意味がないところです。
そのため、物理的に産み分けゼリーを使うのが一番確実かと思います。女の子用のゼリーは、クエン酸、レモン、グレープフルーツ成分などで酸性にするだけの物ですが、適切なpHゼリーを自作するのは至難の技ですので筆者も市販品に頼りました。同梱されている取説に従い、使用してください。
男の子が欲しい場合
子作りのタイミング
Y染色体(男の子)は寿命が短く、動きが速いため、命尽きる前に卵子に素早くたどり着かせてあげられるようにします。
排卵日がベストのタイミングになります。そのため、排卵検査薬が陽性になり、かつ基礎体温が上昇したタイミングで子作りをするのがおすすめです。排卵検査薬が陽性だと、もうタイミング!と思いがちですが、基礎体温が上がっておらず排卵はまだ、という状態で子作りしてしまうと女の子が産まれてしまう可能性が高まりますのでグッと基礎体温の上昇(排卵)まで待ちましょう。
膣内をアルカリ性にする
Y染色体(男の子)に優しいアルカリ性の環境に整えます。こちらも、食べ物(信憑性怪しい)、性行の深さ(女性がオーガズムに達すると、膣内が最もアルカリ性になる)も影響すると言われますが、産み分けゼリーが確実なのでご紹介します。同梱されている取説に従い、使用してください。
おわりに
筆者はこの記事の方法で無事産み分けに成功できましたが、決して確実な方法ではなく、希望の性別が産まれやすくなるよう確率を上げる方法になります。排卵と受精のタイミングも合わせますので、妊活の一助にもなるかとは思います。
無事妊娠でき、妊婦健診で性別が判明し、希望の性別と違うからやめたい、というわけにはなかなかいきません。産み分けはあくまで成功したらラッキー程度に位置づけて、子どもが欲しいか否かで考えていっていただければと思います。
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